2016年1月 関西本部:阪急宝塚線 非協力乗車会と阪急・JR西日本・南海本社訪問活動の報告①

1.阪急宝塚線乗車会

1月18日の朝、阪急宝塚線で非協力(任意確認)乗車会を行いました。当会関西本部メンバーのほか、関東の市民団体「差別ネットワーク」の埼玉支部長レノン氏及び、当会福岡地区メンバー1名も参加しました。

以下、乗車会に参加したメンバーからの報告です。

朝の阪急宝塚線で非協力(任意確認)乗車

車掌がメンバーの腕に触れる

乗車会報告の前にまず、前置き(神戸線にも導入!)

昨日(1/17)、関東から「差別ネットワーク」の代表、ドクター差別こと兼松氏と、同団体の埼玉支部長レノン氏をお招きし、当会からも多数のメンバーが参加して大盛況だった関西本部集会から一夜明けた1月18日の朝、私達は阪急宝塚線で非協力(任意確認)乗車会を行った。

現在、阪急宝塚線では、平日朝ラッシュ時に運転される、川西能勢口始発の梅田行き通勤特急に女性専用車両が設定されている。終日実施の京都線に比べると、こちらは平日朝の上りだけだが、国土交通省の「社会実験」につき合わされる形で10年以上前に導入した京都線の女性専用車両とは異なり、阪急自らHP上で堂々と、【女性専用車両」の導入が、「人にやさしい、魅力ある鉄道サービス」を実現するためのサービス水準向上の一施策であると考え・・・(中略)・・・「女性専用車両」を設定します】などと公言して導入したという、およそ痴漢対策とは言い難い、悪質なものである。

もちろん、当会からも「サービス向上策ということは、痴漢対策では無いという認識でよいのか?」・「人にやさしいというなら、女性専用車両が男性にどうやさしいのか?」等、何度も抗議を行ったが、阪急側は当会の抗議に対し、「都合の悪いことは質問されても無視して答えず、反論できそうな所を見つけて、そこだけ反論してくる」という、非常にふざけた対応を取ってきた。(詳しくは下記リンク、2014~15年の活動報告参照) 阪急が話し合いに応じる気がないのなら、こちらとしては実際に乗車して意思表示するしかない。

2014年5月 阪急電鉄への質問状送付とその回答についての報告
2015年1月 阪急電鉄への意見書(抗議文)提出の報告
2015年3月 阪急電鉄梅田駅への抗議の報告

ところが、このページを作成中に、「3月から阪急神戸線にも女性専用車導入」というニュースが入ってきた。宝塚線の時と同様、やはり「人にやさしい、魅力ある鉄道サービスを実現するためのサービス向上策」と称しての導入であり、世間がこれを痴漢対策だと思っているのを良いことに、公共交通機関において、同じ運賃を支払っている男性を男性であるというだけで特定の車両から事実上排除する、断じて許しがたいものである。

阪急に個別にメールで抗議すると、「女性のお客様に対する痴漢等の迷惑行為防止に有意義であると判断し、導入いたしました」とは回答してくるが、HPで「人にやさしい魅力ある鉄道サービス」 などと宣伝している時点で、「痴漢対策のためにやむを得ず導入したものではない」ことが分かる。本当に痴漢対策がしたいのなら、JR埼京線で「痴漢件数6割減」の実績のある監視カメラを導入するべきだが、これについては何かと理由をつけて拒否し、痴漢の減らない女性専用車両を推し進めてくることからも、阪急に本気で痴漢対策する気がなく、女性専用車両の導入自体が目的であることが分かる。

JR埼京線が非常に混雑の激しい路線であり、しかも10両編成中の1両にカメラを設置しただけで、痴漢件数6割減という結果が出ていることから考えて、阪急の言う、「車内監視カメラは、設置位置の問題、混雑した車内での防犯カメラの有効性等の課題があることから、導入は難しい」 (2015年1月の活動報告参照)などと言うのは、お粗末極まりない言い訳である。

これまで当会が行った抗議に対する、阪急の回答の中にも、「他社の導入状況を勘案して・・・」 などという記載があることなどから、恐らくは「他社との横並び意識」、つまり、「他社が導入しているのに、自分の所が導入していないと、阪急はサービスが悪いと言われる」 という意識があるものと考えられるが、阪急の並行路線であるJR西日本が駅などで出している女性専用車両の宣伝文句が、以下の写真の通りである。

まるで、「女性専用車両に乗ることがカッコ良いこと」であるかのように、女性の潜在意識に訴えかけるような内容であり、女性専用車両に集客効果を期待しているのが分かる。少なくとも痴漢対策などとはおよそ似ても似つかない別物であり、このあたりからも、痴漢対策など完全に建前であるのがよくお分かりいただけるであろう。

つまり、JR西や阪急のような、女性専用車両を「ウリ」にする鉄道事業者にとっては、「痴漢対策」など、もはや女性専用車両問題について無知あるいは無関心な一般人をうまく騙し、女性専用車両を正当化するための、いわば「方便」でしかない。

世間が痴漢対策だと思っているのを良いことに、公共交通の大原則を平然と無視し、横並び意識や、集客効果への期待などから女性専用車両を当たり前のように拡大してくる鉄道事業者にはもう、「モラル」の欠片もないと言って良いだろう。もちろん「女性専用車限定広告」で金儲けをする鉄道事業者についても同様である。

時折、「女性専用車両は強制ではないが、男性のモラルとして乗車はご遠慮いただきたい」 などと言う鉄道関係者がいるが、モラルがないのはどちらなのか。

もちろん、すべての鉄道事業者がそうだというわけではない。「男性からは不評の声が多い」として、導入拡大を見送っている鉄道事業者もあり、そちらについては大いに評価したいところである。

朝の阪急宝塚線に乗車

さて、「3月から神戸線に新規導入」というニュースが入ったため、前置きが長くなったが、本題に戻ろう。

今回は、朝8時10分に川西能勢口駅の改札口前に集合。
集合場所につくと、当会のメンバー数名がすでに到着していた。

阪急川西能勢口駅改札
駅の列車案内表示

改札前で、集まったメンバーたちと、しばらく何気ない会話をかわしていると、やがて時刻は8:10を過ぎ、私達はホームに移動することにした。私達の乗車する8:27発の通勤特急の一本前の、8:11発の通勤特急が出たあと、ホームの女性専用車両乗車位置で並ぶためである。

ホームには朝ラッシュ時ということもあり、人がたくさんいたが、それでも首都圏のラッシュに比べるとかなり余裕があるように思う。

しばらく並んでいると、向こうから蛍光グリーンの法被を着用した、差別ネットワークのレノン氏が現れ、私達に合流した。これで参加人数は、平日の早朝ながら6名となった。(差別ネットワーク代表のドクター差別氏はこの乗車会の後、梅田から合流し、本日実施予定の阪急・JR西等、本社抗議活動から参加の予定)

川西能勢口の駅標
ホームの様子

しばらくすると、宝塚側から私達が乗車する、8:27発の通勤特急がホームに入ってきた。当駅始発のため、もちろんまだ誰も乗っていない。電車は緩やかにホーム上で停止し、ドアが開いたので私達も一斉に乗車して座席に座った。

ホーム上では駅員や女性客などからの声掛けはなかったが、乗車してすぐに駅員が一人やってきて、「こちら女性専用車両ですので・・・」 と言ってきた。しかし、私たちが一斉に「協力しません」・「差別に協力できません」などと返すと、頭を下げてすぐに引き下がった。

川西能勢口駅に入ってきた通勤特急

川西能勢口始発のせいかもしれないが、車内は座席がほぼ埋まっているものの、朝のラッシュの通勤電車とは思えないような乗車率だった。宝塚線の女性専用車両は最後尾車両(10両目)である。そのため車掌の目が直接女性専用車両内に届く。

電車はゆっくりと川西能勢口駅を発車。
車内アナウンスをしている車掌を横目で見ながら、「きっと何か言ってくるだろうな」 と思っていたら案の定、次の池田駅を発車したあたりで車掌室から出てきて、座席に座っていたレノン氏に「こちら女性専用車両ですので前の車両に移動してください」などと言ってきた。
もちろんレノン氏は、「何で移動しなければならないの?」と拒否したが、レノン氏が証拠押さえのために録画していると知ると、車掌はレノン氏の腕に触れて撮影を阻止しようとしてきた。

レノン:何で前のほうに行く必要があるんですか
車掌:撮影はやめて・・・
レノン:いいえ、どうして。別に撮影を禁止する法律はないよ。
(ここで車掌がレノン氏の腕に触れる)
レノン:触らないで

レノン:顔は映してない、人は映してないから・・・
車掌:今日はどちらまで行かれるんですか?
レノン:どこまでって、別に。梅田で乗り換えて・・・

車掌:お気をつけてください。

レノン:何で移動する必要があるんですか?
車掌:女性専用車なので・・・
レノン:女性専用車って、名前だけじゃない。

やがて次の停車駅の石橋に近づいてきたので車掌は結局、車掌室に戻って行ったが、乗客に触れるということは、「有形力の行使を行った」ということであり、これは問題である。

車内での撮影については、よくネットでこれを批判をする者がいるが、撮影するだけならレノン氏の言う通り、違法ではないし、また万が一のことがあった場合に備え、証拠を保全しておくことは必要不可欠である。

痴漢のでっち上げを防ぐのはもちろんだが、それ以外にも、鉄道員や他の乗客などによる暴行・暴言(侮辱罪に該当)の証拠を保全する意味もある。

当のレノン氏も、何年も前のことだが、JR埼京線で一人で女性専用車両に乗車していて、武蔵浦和の駅でJR職員2人から降りるよう要請され、それを拒否したために、JR職員2人と男性客の3人がかりで、力づくで引きずりおろされたことがある。

これだけで十分、強要罪と暴行罪が成立しているが、JR職員は証拠が残っていないのを良いことに、「乗客同士でトラブルになっていたので降りてもらった。その際、手が乗客に当たったかもしれない」などと、白々しくも平然とウソをつき通し、JR側は謝罪すらしなかったのである。それゆえ、車内での証拠保全は必須なのだ。

さて、列車は石橋を出て、池田市から豊中市に入り、蛍池を通過。ほどなくして豊中駅に到着。
豊中からは十三までノンストップだが、豊中を発車した時点でも車内は若干立ち客がいる程度で、空いていた。これで(阪急の言う)「車内監視カメラは、混雑した車内での防犯カメラの有効性等の課題があることから、導入は難しい」などとは、良く言えたものだと思う。

もっとも、混雑していても車内監視カメラは有効であるということは、混雑の激しい路線ながら、痴漢件数6割減のJR埼京線の例を見ても明らかだが・・・

しばらくして、車内アナウンスで、「京都線のダイヤが乱れているために十三駅が相当な混雑になっていること」及び、「京都線や神戸線への乗り換えは、(十三ではなく)梅田で」 というような内容のことが流れた。

豊中駅を出てから列車はノロノロ運転で、庄内駅の手前では数分ほど信号停車した。朝ラッシュ時でダイヤが込み合っているのかと思ったがそうではなく、京都線のダイヤ乱れのせいで十三駅が混雑し、宝塚線のダイヤにまで影響が出ているようだ。

結局、定刻より10分ほど遅れて梅田駅到着、ドアが開いた。
そこでレノン氏が、先ほどの車掌の行為について抗議しようと車掌室に近づいたが、車掌は列車のドアを閉めると、早足でホームを逃げ去っていった。

仕方がないので、梅田駅の案内所(インフォメーション)で抗議するも、対応した職員は、「(女性専用車は)迷惑行為防止の観点から・・・」などとお決まりの文句しか言わず、結局「ここではこれ以上のお答えはできないので、本社に行かれたほうが・・・」と、本社に行くことを勧めてきた。いづれにしても本社抗議は初めから予定していたので、そちらでこの件についても、抗議することにした。

阪急梅田駅インフォメーション

梅田駅で、大学生の関西会員A氏が大学に行くため離脱。代わってドクター差別氏と当会関西会員のK氏が私たちに合流。人数は差し引き7名になった。
私達は、梅田駅から徒歩で近くにある阪急本社ビルまで移動した。


続いて、私達は阪急電鉄の本社を訪れ、
そこで、ドクター差別氏も含めた反対派が、レノン氏の件と、阪急の女性専用車両について、本社社員に抗議しました。

続き

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