2019年7月 名古屋:市営地下鉄名城線と同東山線 非協力乗車会

反対する会・名古屋地区では2019年7月29日の朝、名古屋市営地下鉄名城線・東山線で乗車会を行いました。

今回、栄駅で駅員が私達に声掛けし、さらにそれを見た女性客が横から割り込んで、私達に文句を言って来るというようなことがあり、私達は名古屋駅で駅長に抗議しました。

以下、その報告です


栄で駅員が声掛け

「女性専用車両に乗ると痴漢に間違われる」と脅す女性客も現れる

金山から名城線に乗車

今回は朝7時20分に金山に集合。

まずは、朝のみ設定の名城線に乗車し、そのあと終日設定の東山線に乗りかえる予定である。

ご存知の方も多いかと思うが、名古屋市営地下鉄の名城線は環状線になっており、今回は金山から一周以上するのと、そのあと東山線でも全区間を往復するため、重複して乗車する区間が生じる。

通常の切符で、同じところを2度以上通るのはまずいので、今回は24時間乗車券を購入した。

要は一日乗車券のようなものだが、日付が変わると無効になるのではなく、購入した時刻から24時間有効である。

24時間乗車券を自動改札に通し、ホームに降りると、名城線右回りの列車が停車していた。

朝ラッシュ時で、ホームには人が多かったが、女性専用車両は意外と空いていた。

座席は埋まっているものの、立ち客はまばらである。

しかし、明らかに隣の車両とは混雑度が違っていた。

今、目の前に停まっているこの列車は見送って、一本後の右回りに乗車するため、私達はホーム上の「女性専用乗車口」に並んだ。

ホームには、「女性専用車両乗車口」ではなく、「女性専用乗車口」と表記してある。

まるで、乗車位置まで女性専用であるかのようである。

金山駅の駅標
地下鉄金山駅に停車中の右回り列車と、ホームの「女性専用乗車口」案内

すでにご存知の方も多いかと思うが、「女性専用車両」は単なる名称であって、本当に女性専用ではない。

以前、当会でも、「女性専用車両は、朝専用缶コーヒーのようなもの」と説明していたことがある。

つまり、「朝専用」は単なる商品名であって、本当に朝専用なわけではなく、夕方や夜に飲んでも全く問題はない。

女性専用車両についても、「そういう名前になっているだけ」で、実は男性が乗ってはいけないというものではないということである。

(というより、男性を男性だからと、生まれつきの「属性」で排除するほうがよほど問題である)

だから、「女性専用乗車口」といってしまうと、これはウソをついていることになる。

「女性専用車両乗車口」ならまだ、「女性専用車両という名前のついた一般車両への乗車口」ということで、かろうじてウソではないが「女性専用乗車口」では、「本当に女性専用」だと言っていることになる。

名古屋市交通局では、乗車位置表示だけでなく、各駅構内での自動放送でも「女性専用のステッカーのある車両は女性専用となります」と案内している。

これも明らかにウソの放送である。

こう言うと、人によっては、「何を細かいことを・・・」と思うかもしれない。

しかし、これは「事業者の責務」として「消費者に対し必要な情報を明確かつ平易に提供すること」を定めた、消費者基本法5条1項2号に抵触しかねない事象である。

過去の活動報告でもそのあたりについて触れているので、関心のある方はご覧いただきたい。

2012年4月 関東本部:東京メトロの表記改善に対する報告

しばらくすると、次の名城線右回りがやってきたので乗車。

先ほどの列車と同様、女性専用車両は立ち客がちらほらいる程度で、それほど混んでいなかった。

とりあえず私達は全員立って乗車したが、周囲の女性客は特に何か言ってきそうな気配はなし。

両隣の車両をみると、やはり結構混んでいた。

栄を過ぎ、さらにしばらく走ると、車内は徐々に空きはじめた。

市役所駅あたりからは空席も出てきたので私達は着席。

ふと、前の窓ガラスを見ると「乳腺クリニック」の車窓広告が掲示されていた。

車内で撮影するわけには行かなかったので、写真はなしだが、内容からしていかにも「女性専用車両限定広告」っぽい。

専用車両限定広告についても当会サイトで過去、何度も取り上げているので、以前から当サイトをご覧の方はご存知かと思うが、鉄道事業者は「女性しかいない場所に女性向け広告を出すと宣伝効果が高い」ということで、女性専用車両限定で、車内広告を割高な広告料で募集し、女性専用車両を金儲けに使っているのである。

その、「乳腺クリニック」の車窓広告が本当に女性専用車限定なのか、ここでは確認が取れなかったが、近くに座っていた他のメンバーに話すと、どうやら名古屋市交通局も女性専用車限定広告をやっているらしい。

JR西日本が、女性専用車限定広告を非女性専用車両の約4倍の広告料で募集しているのは、当会サイトで過去に何度か取り上げたことがある(詳細はこちら)が、名古屋市交通局はどのくらいの広告料を設定しているのだろうか?

さらに、今回参加の名古屋地区メンバーによれば、名古屋市交通局は車内広告だけでなく、栄など一部の駅でホームドアなどにも女性専用車限定と思われる広告を出しているとのこと。

世間では、「女性専用車両=痴漢対策であり、女性が安心して利用できるようにするための鉄道会社の配慮」などという、「表向きの綺麗事」を未だに信じている者が多いが、鉄道事業者が痴漢対策や女性への思いやりで女性専用車両を運行しているのだと思っているのなら、それは【大間違い】である。

また、名古屋については、女性専用車両の推進が市議会での公明党のごり押しによって行われたという部分も大きい。

そして公明党は今でも、女性専用車両の実現・拡大を「実績」としてアピールしている。

名古屋の女性専用車両と公明党の関係について、ここで触れるとかなり長くなるので、今回は直接取り上げないが、当会サイトの過去の活動報告ページ内で何度か詳しく取り上げているので、関心のある方は、過去の活動報告も見てほしい。

2015年1月 名古屋市交通局への意見書提出の報告

2016年7月 名古屋市営地下鉄名城線・東山線 非協力乗車会の報告

女性専用車両を、実績作り・女性票集めのために推進してきた政党と、女性専用車両限定広告で金儲けする鉄道事業者・・・

もう一度言うが、

鉄道事業者が痴漢対策や女性への思いやりで女性専用車両を運行しているのだと思っているのなら、それは【大間違い】である。

しばらくは車内は空いていたが、東山線との連絡駅である今池辺りから再び乗客が増えはじめ、そのまま名城線を一周して再び金山駅に。

金山からは更に乗車してきて、かなり混雑してきた。

先ほど、金山駅から乗車した時は、ラッシュといってもまだ比較的時間が早かったため、女性専用車はそれほど混雑していなかったのだろう。

私達は、金山から引き続き乗車して、栄で東山線乗換えのため下車。

ここで他の乗客も、その多くが下車し、ホームは人で一杯に。

とりあえず、階段を登って名城線から東山線ホームに移動した。

栄駅・東山線ホームで駅員と女性客が声かけ。名古屋駅で抗議。

名城線から階段を上ると、直接、東山線の栄駅ホームに出る。

私達が東山線・高畑方面行きの列車に乗車しようと、ホームで並ぶと、近くにいた駅員が会員Yに声をかけて来た。

駅員:ここ女性専用なんですが

会員Y:本当は乗っていいんですよね

駅員:ご協力をお願いしているものなので

会員Y:つまり・・・

ここで、私たちの前に並んでいた女性客が割りこんできて、

女性客:この車両で痴漢騒ぎが起きたら犯人にされますよ。

会員Y:それは他の車両でも同じ!

女性客:周りに男性がいないから、可能性が高くなりますよ。

(・・・他に男性客がいないのに、どうやって犯人を間違えるのか?あるいは「女性専用車両ではでっち上げされるぞ」とでも言いたいのか?)

会員Yも、本当は駅員にもっと突っ込みたかったようだが、途中で女性客が割り込んできたため、やって来た8:39発東山線・高畑行きに、女性客と共に駅員の目の前で乗車。

会員Yによると、普段は女性専用車両位置に並んでも、駅員などが声をかけてくることは通常ないとのことだが、今回は多人数で並んだため、声をかけてきたのかもしれない。

次の伏見で、会員Yに声掛けしてきた女性客は降りていったが「これは黙っている訳には行かない」ということで、伏見の次の名古屋駅で降りて、駅で抗議することにした。

駅長室で私達に対応したのは名古屋駅のK駅長。

まずは、先ほどの栄駅での出来事を話し、その上で実際は男性の乗車が禁止されているわけでもないのに、あたかも男性禁止のように見せかけている、また男性の障がい者の単独乗車も認められていないかのような案内について抗議した。

駅長は、「女性専用車両は男性のご協力をお願いしているものだ」と認めつつ、「女性の中に、それを認識していない人がいる」と言っていたが、そうなるのはそもそも、任意であることをきちんと知らせていないからである。

また障がい者男性の乗車についても、ステッカーの字が細かくわかりづらいため、なかなか認識されないのだ。

以前はどこの鉄道事業者も、男性の障がい者については「介護者か障がい者のどちらかが女性の場合のみ乗車可能」としており、「女性がついていない限り、男性は障がい者であっても乗れない」と取れる案内の仕方をしていた。

その後、「男性の障がい者より、女性の健常者を優先するのか?」・「障がい者であっても男性であるというだけで排除する女性専用車両はバリアフリーに反する」等、批判があったためか、関東地区の鉄道事業者など、一部の鉄道事業者が男性の単独乗車を認めるように案内を改めた。

さらに、2016年頃には総務省・近畿管区行政評価局に「障害を持つ男性や、その介護者も女性専用車両を利用可能ということをもっと告知してほしい」という、男性障がい者サイドからの相談が寄せられたことから、それを受け、近畿管区行政評価局が、鉄道事業を所轄する、国交省・近畿運輸局に対して改善を求めたことから、関西でも表示の改善がなされた。

ここまでは良いのだが、実際には「男性の障がい者が乗れる」ということを出来るだけ乗客に気づかせないよう、事前告知せずこっそりと案内の表示を変更したり、あるいは「障がい者の男性は乗れる」と直接書かず、遠まわしな表現を使うなど、「男性の障がい者より、女性の健常者を優先するのか?」という批判に対する「逃げ道」として、形だけ「男性も単独乗車可能」ということにするところが少なくなかった。

そんな中、名古屋市交通局はつい昨年まで「障がい者男性も単独で乗車可能とは告知しない」という立場を取っていたのだが、昨年から車体やホームドアの女性専用車ステッカーなどに、「一定の配慮が必要な方など、男性のお客様がご乗車されている場合もございますが、ご理解をお願いいたします」という一文を付け加えた。

(これも、直接「障がい者は男性でも乗れる」といわず、遠まわしな表現だが・・・)

しかし、先ほども述べた通り、文字が細かく読みづらい(多分、わざわざ読む人は少ないだろう)のと、あと「一定の配慮が必要な方など、男性のお客様が・・・」という一文を付け加えながら、「女性が同伴でなければ、男性は障がい者でも乗ってはいけない」と思わせる案内はそのまま。

そのあたりを改善するように言うと、「今すぐは無理だが、そういう意見があったということは伝えておきます」とのこと。

まあ、ここで一度抗議したからと言って、すぐに何か変わるわけではないだろう。

それは承知だが、やはり反対派の存在は示しておく必要がある。

そうしないと、鉄道事業者に、「名古屋では反対する者はいない。名古屋の女性専用車両は社会に受け入れられている」などと、都合の良いように解釈されてしまう可能性が高いからだ。

もっと言えば、2015年(名城線に拡大前)に名古屋市が取りまとめたパブリックコメントでも、「廃止してほしい」等、反対意見が多かったにもかかわらず、「拡大導入する路線の時間帯・時期を検討していきます」という市のコメントが述べられている。(その後、実際に名城線に拡大。)

http://www.city.nagoya.jp/kotsu/page/0000075741.html

子どもや女性にも安心してご利用いただける環境づくりについて(31件)

市民意見

・女性専用車両は廃止してほしい。(8件)

・地下鉄の車内にカメラを設置すべきである。(5件)

・東山線以外にも女性専用車両を拡大してほしい。(4件)

・女性は女性専用車両に優先して乗るよう案内してほしい。(2件)

・これ以上女性専用車両を拡大しないでほしい。(2件)

・地下鉄車内のパトロールを行ってほしい。(2件)

・女性専用車両を車掌のいる車両にしてはどうか。

・女性専用車両を廃止し、代わりに高齢者、妊婦、乳幼児のための車両を作るべきである。

・女性専用車両の拡大は慎重に検討すべきである。

・女性専用車両に色を付けるなど、男性が間違えて乗車してもすぐに気が付くよう工夫してほしい。

・男性専用車両も導入してほしい。

・チャージ機付近に手荷物置場を設置してほしい。

・子どもや女性だけでなく一般の男性にも安心して利用できる環境づくりも忘れないでほしい。

・地域貢献のため、地下鉄駅・市バス営業所を子ども110番事務所としてほしい。

交通局の考え方

子ども、女性、高齢者、障がい者、外国人、観光客など、利用者特性にあわせた取り組みを進めることにより、誰もが利用しやすい快適な市バス・地下鉄の環境づくりに努めていきます。女性専用車両は、女性のお客さまに安心して乗車いただけることを目的として導入したものであり、路線ごとの痴漢被害届出件数などを踏まえて、拡大導入する路線の時間帯・時期を検討していきます。車内カメラの設置には、撮影範囲が限られるなどの制約があることや、多額の費用を要することなどの課題があり、現状では設置は難しいと考えています。

女性専用車両については、「廃止してほしい」(8件)に対し、「拡大してほしい」は4件で、「廃止してほしい」のほうが明らかに多く、またそれ以外のコメントを見ても、「これ以上拡大しないでほしい」(2件)・「女性専用車の拡大は慎重であるべき」・「女性線用車両を廃止して、代わりに高齢者、妊婦、乳幼児のための車両を作るべき」など、明らかに否定的な意見のほうが多いのが分かる。

しかし、それにも関わらず、交通局は「路線ごとの痴漢被害届出件数などを踏まえて、拡大導入する路線の時間帯・時期を検討していきます」などとコメントしている。

恐らくはこの時点ですでに他路線への拡大はほぼ決定事項であり、どこに拡大するか・時間帯はどうするかを検討していたものと思われる。

つまり、パブリックコメントはあくまでも「事前に市民の意見も聞きましたよ」という、単なるポーズでしかなかったのだ。

また、車内カメラの設置については、2009年にJR埼京線で設置され痴漢が6割も減ったという実績があるにも関わらず、「撮影範囲が限られる」・「多額の費用を要する」などの理由をつけてやるつもりのないことを明記。

「撮影範囲が限られる」と言っても、JR埼京線での実績を見れば、これは単に監視カメラを設置したくないがための「理由づけ」と考えられる。

交通局が本当に効果的な痴漢対策をしたいなら、監視カメラに飛びつくはずだ。

しかし実際には、痴漢の減らない女性専用車両を積極的に推進してきた。

もうお分かりであろう。

交通局は公明党の要求を実現するために動いていただけである。

また、「車内監視カメラの費用」についても、すでに多くの鉄道事業者で、駅構内などに多数の監視カメラが設置されていたことやさらにその後、島根県の一畑電鉄という、赤字ローカル線でも車内監視カメラがしっかりと設置されていることが分かり、「多額の費用を要するからできない」は、単なる「言い訳」であることが判明した。

(そう言っておけば、何も知らない世間の人々はそれで納得するだろうと踏んでいたのだろう)

つまり、反対意見は「あっても蔑ろにされている」のだ。

そんな状況で、誰も反対の声を表立って上げなくなったらどうなるか、ということである。

名古屋~高畑

私達は再びホームに戻り、名古屋から8:58発の高畑行きに乗車。

車内はガラガラで、私達を除けば女性客が数える程しか乗っていなかった。

乗車した私達を、隣の車両から数人の男性客が私達のことを驚いたようにジロジロと見ている。

「隣は女性専用なのに、男が平然と乗っているぞ!」と思っているのだろうか。

実は名古屋では過去にも、同じようなことが何度かあった。

2015年4月に当会が、差別ネットワークのドクター差別氏と共に東山線で乗車活動をした際も、隣の車両の男性客が座席から大きく身を乗り出して、こちらを凝視してきたことがある。

これは名古屋独特の現象なのだろうか?

筆者の知る限り、他の地域ではこのようなことは起きていない。

名古屋発車時点でガラガラだったが、高畑に向かうにつれ、少しずつ降りていき、終着の高畑に着いた時点で、私達以外には、女性客が一人だけという状態だった。

名古屋~高畑間はガラガラの東山線
それにもかかわらず終日女性専用車両がある

名古屋から先、高畑方面の東山線は普段から乗客があまり多くないようである。

しかし、そんなところにまでなぜ終日女性専用車両があるのかといえば、先に述べた通り、市議会で公明党が交通局をガンガン押したからである。

公明党に押されて、当初朝だけだった女性専用車両が夕方にも拡大され、さらに終日化されたのである(その後、名城線にも拡大)。

決して混雑や痴漢云々で推進されたのではない。

高畑~藤が丘

高畑で一旦改札を出て、近くの喫茶店で休憩を入れることにした。

高畑駅から地上に出た

改札を出て地上に上がると、外は非常に蒸し暑かった。

しばらく歩いて汗びっしょりになったが、冷房の効いた喫茶店内で「モーニング」を頂きながら、アイスティーを飲んでいると、自然と汗も引いてきた。

乗車活動中は何かあっても対応できるよう、常に気を引き締めているが、こうして女性専用車両を離れるとその分、気が楽になってなんだかホッとする。

私達は、先ほどの栄駅での出来事や名古屋で駅長に抗議したことなどについてはもちろん、インターネット上に公開されている専用車関連の動画についてやその他もろもろ、いろいろな話をして時間を過ごした。

私達は再び高畑駅に戻り、10:29発藤が丘行きに乗車。

高畑発車時点ではやはりガラガラ。

その後、各駅で少しずつ乗ってきたが、名古屋までは比較的空いていた。

しかし、名古屋から多数乗車してきて、一気に車内の乗車率が上がった。

高畑から名古屋までは、ガラガラのことが多いが、名古屋からこの2駅先の栄までは、名古屋では一番混雑する区間だと聞いたことがある。

名古屋~栄という、名古屋市内中心部を直接結び、しかも車両は小型で編成もそれほど長くないから混むのである。

栄を過ぎ、途中の今池で高齢の女性が乗車してきたため、会員Aが座席を譲った。

高齢の女性は、会員Aにお礼を言い、会員Aの代わりに着席した。

よく、女性専用車賛成派が「法的根拠がないからといって女性専用車両にわざと乗る反対派は、優先座席にも協力しないのだろう」などと言ってくることがあるが、とんでもない。

私達は高齢者などには座席を譲るし、整列乗車や車内禁煙などはきっちりと守る。

そもそも、高齢者や障がい者などに対する配慮である優先座席と女性への配慮を装っているだけの女性専用車両を一緒にするほうがおかしい。

星ヶ丘で多数の乗客が降り、車内は再び空いてきた。

今池からの高齢者もここで降りた。

上社の手前から東山線は地上に出る。

上社でも乗客が降り、車内は空席が目立つようになってきた。

そして、列車は終点、藤が丘駅に到着。

高畑からここまで、車内では特に声かけなどはなかったのだが、会員Yによると、名古屋駅から乗ってきた、スーツケースを持った女性客がこちらを睨んでいたとのこと(筆者は気づかなかった)。

先に抗議した、名古屋駅の駅長が言っていた通り、女性客の中に「女性専用車両(と称する一般車両)が、男性のご協力で成り立っているものという認識がない人がいる」わけだが、これは先にも述べた通り、交通局が任意協力であることを隠匿しているからである。

しかし、どう考えても交通局は一般の乗客に対し、そのことを自分からは明かそうとはしないだろう。

そういう意味でも、本当は可能な限り多い人数で、しかも頻繁に女性専用車両に乗車活動していく必要があるのだが、当会の名古屋地区はまだ、関東や関西ほどの人数がいない(数人で乗車会をするにも、その数倍くらいの会員数が在籍していないと厳しい。なぜなら各自仕事などがあって、動ける時間がバラバラだから)。

名古屋の新規入会者も募集しているので、我こそはと思う方は入会申し込みフォームより入会申し込みいただきたい。

藤が丘~名古屋

終点の藤が丘から、降り返し高畑行きに乗り、名古屋で解散することにした。

とりあえず藤が丘駅のホームの『女性専用乗車口』と書いてあるに乗車位置に並んだが、ここでもやはり「女性専用のステッカーのある車両は女性専用となります」という、消費者基本法5条1項2号に抵触しかねない自動アナウンスが流されていた。

列車が到着したので乗りこみ、着席した。

しばらく地上を走って、上社の先で再び地下に・・・

その後しばらくは特に何も起きなかったが、途中の栄を出たあたりで近くの女性客が「ここ女性専用車両」と声をかけて来た。

こちらが承知の上で乗車していることを伝えると、「知らずに乗っておられるのかと思って・・・」とのこと。

悪意のない声かけのようだったので、私達からはなぜ乗車しているのか、この女性客に丁寧に説明した。

過去何度も言っているが、女性客から声をかけられたとしても、それだけで私達は強い態度に出たりはしない。

いや、それ以前に女性客から声掛けがなければ、基本、私達は周囲の女性客には一切何もしない。

車内でトラブルになるのは、女性客が高圧的に絡んできた場合のみである。

そして、列車は名古屋駅に到着。

私達はここで下車。解散した。

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