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男女共同参画への
苦情申し立てについて


女性専用車両に反対する会では、2003年10月18日に神戸市男女共同参画苦情処理機関に女性専用車両の廃止を求める苦情を提出しました、しかし、会のメンバーの中には「男女共同参画を推し進めているのと女性専用車両を推し進めているのが、どちらも同じ側の勢力だから、男女共同参画に苦情を出してもいい返事は来ないのではないか?」といった意見もあり、私たちもある程度は予想していましたが、返ってきた返答はやはり、私たちの主張を完全に退けるものでした。以下にその回答を示します。


■神戸市男女共同参画の回答

申出の趣旨
神戸市営地下鉄に女性専用車両が導入されており、男性は、乗降に便利な車両に乗れない、一般車両が非常に混雑するなどの不便を被っている。これは男性差別であるので、廃止してもらいたい。


処理結果等
男女共同参画苦情処理委員からの調査結果報告書を踏まえて、市営地下鉄の女性専用車両の運用については、是正等の措置を行わないこととします。今後とも、市民が男女を問わず、安全で安心して市営地下鉄を利用することができるように努めていきたいと考えていますので、ご理解をお願いします。


調査の結果
1 調査の経緯
 平成15年10月21日 市長からの調査依頼
 平成15年11月6日   施策の実施機関(交通局地下鉄運輸サービス課)からの事情聴取
 平成15年11月13日 苦情処理委員による合議
 平成15年12月11日 苦情処理委員による合議、調査結果報告の取りまとめ


2 施策の実施機関からの聴取内容
・痴漢防止、酔客からの嫌がらせ防止のため、平成14年12月16日より、市営地下鉄の全線・全列車で女性専用車両の終日運行が行われている。・女性専用車両の検討が始められた平成14年9月頃には、国土交通省の指針もあって、各地の自治体や鉄道会社が女性専用車両の導入・拡大を進めており、概ね肯定的なアンケート結果も出ていた。
・地下鉄車両で起こる痴漢等の犯罪・迷惑行為の被害者は、主として女性である。
・安全面への配慮という観点から、平成15年2月28日より、車椅子利用者や視覚障害者が女性専用車両に乗車できるようになっている。


3 調査の結果
施策の実施機関から聴取した結果に基づいて合議した結果、神戸市営地下鉄の女性専用車両の運用については、特に問題はないと判断する。
〔理 由〕
女性専用車両は、女性の乗客が安心して地下鉄を利用できるよう、痴漢・酔客による嫌がらせ等の迷惑防止対策として実施されているものである。
地下鉄車内においては、痴漢等の犯罪行為や酔客による嫌がらせ等のさまざまな迷惑行為が発生する可能性があり、また、これらの行為は、
電車の込み具合や時間帯にかかわらず起こりうるものである。男女が共に社会のあらゆる分野における活動に参画する男女共同参画の趣旨からすると、
男性も女性も同じ車両に安心して乗車することが望ましいことは言うまでもない。しかし、前述のような犯罪行為や迷惑行為が発生し、
その被害者のほとんどが女性であるというのが現状である。
乗客が安全で安心して公共交通機関を利用することができるようにサービスを提供することは、交通事業管理者としての当然の義務である。
よって、痴漢等の被害者の大半が女性である以上、そういう犯罪行為や迷惑行為の発生を未然に防止して、女性が安心して乗車できる環境を整えることも、
交通事業管理者としての義務の一つである。女性専用車両が被害発生の防止のために最善の対応策であるとは必ずしも言い切れないが、
今のところ、交通事業者がとりうる有効な手段である。全国的にも、各地の自治体や鉄道会社によって、女性専用車両が導入されてきており、
痴漢の防止策として社会的に認知されてきているところである。女性専用車両は、男性を差別するものではなく、市民が男女を問わず、
安全で安心して公共交通機関を利用することができるように環境を整備するための取り組みの一つである。痴漢という犯罪行為を防止するための手段として、
神戸市交通事業管理者における女性専用車両の運用は、現時点では特に問題はないと考えられる。
ただ、女性専用車両を導入しても、痴漢そのものがなくなるわけではない。したがって、車内の痴漢行為や迷惑行為そのものがなくなり、
市民が男女を問わず、安全で安心して地下鉄を利用することができるように、さらなる努力を求めたい。また、女性専用車両の運用にあたっては、
一般乗客の利便性の確保に十分配慮がなされるように、引き続き努められたい。



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