当会に寄せられたご意見(2017年7月~8月)

2017年7月~8月の間にいただきましたご意見投稿の中から投稿者が「公開しても構わない」とご回答されたご意見の一部をここでご紹介します。


名古屋の地下鉄を利用された、関東の方からのご投稿

●性別:男性

●久しく公共交通は利用していませんでしたが、先日久し振りに名古屋市に出向く用事がありましたので投稿させていただきます、僅かな区間ではありますが利用しました、ホテルを予約した都合で名古屋から、栄新町か?東町か?割合に両数の少ない編成に専用車が設定されているのには驚きでした。皆様の活動報告を拝見して常に感ずるのは、やはり女性専用の意図するところが別のところにあるのではないかという建前上の協力要請他様々、しかも名古屋市の地下鉄は更に公共性濃い交通局でありながら、私の読み間違いでなければ、例え障がい者は男性は一人で乗れない説明など呆れることばかりです。このように公共の場で片方の言い分を尊重するようなやり方こそ災害現場などの避難順序など、それこそあってはならない場所であってはならない属性による差が生じる可能性を災害同様に恐ろしく感じてしまいます.

当会からの回答

※ご意見投稿ありがとうございます。

恐らく仰っているのは名古屋市営地下鉄東山線のことと思われますが、あそこは6両編成でしかも小型車両で女性専用車両を終日設定しています。

その中でも名古屋駅~栄駅の間は名古屋の路線では最も混雑する区間であるといわれています。

そしてあなたが仰る通り、名古屋市交通局は現在(2017年現在)も男性の障がい者は単独では乗れないと受け取れる案内をしています。

もっとも実際には日本のどこの路線でも女性専用車両は任意協力であり、年齢や障がいの有無に関わらず、男性も乗車可能ですが、それを何としてでも隠そうとし、男性を一人も乗せないようにすることに一生懸命になるなど、やはり痴漢対策ではなく、意図するところが別のところにあるのではないかと言われても仕方がないように思いますね。


当会へのご提案

●性別:男性

●貴会に提案があります。活動において痴漢対策や政治的圧力を全面に出すと「役に立たない」「役に立たないとは言えない」「依頼の名を借りた強要だ」「強要ではない」と常に逃げ道を作られてしまいます。

 そこで、お客様への依頼そのものがが間違っている、一言でいえば「お客様のために鉄道会社があるのであって、鉄道会社のためにお客様があるのではない」を全面に出して下さい。これはビジネス常識そのものです。

 お客様に提供するサービスに問題があれば、お客様に解決を依頼するのではなく、鉄道会社自らがお客様のために対策
を打つべきです。女性専用車両は車内が汚れていたらお客様に掃除を依頼(強要)することと同じです。

 痴漢冤罪保険の契約が、うなぎ昇りとの報道がありました。お客様は料金を払った上に、さらに金を払って安全を買うなんてどう考えても狂っています。安全のお客様への提供は、鉄道会社の義務です。

 お客様への安全対策の1つとして防犯カメラの車内設置があります。「全ての車両」に防犯カメラをつけても痴漢件数が減らないのであれば、女性専用車両の必要性について議論する余地はあります。

現在は、議論以前の段階です。どうか先へ進めて下さい。決して逃げ道を作らせないように(一部の車両に防犯カメラを入れただけで対策を打っているなどいうような寝言を言わせないように)して、前記したビジネス常識を主張して下さい。

当会からの回答

※当会にご提案ありがとうございます。

確かに言われてみれば女性専用車両はビジネス常識という観点からも大きく外れた代物ですね。

ただ、問題は鉄道会社の方にあなた様が仰る「ビジネス常識」が通じるかどうかだと思います。

女性専用車両を運行している鉄道事業者(中でも特に女性専用車両に熱心な鉄道事業者)などは、こちらが女性専用車両反対の立場で苦情を申し立てても、その場をやり過ごすような態度を取る一方で、主に女性客から出ていると思われる、「女性専用車両に男性を乗せないようにしてほしい」というような要求には

  • 女性専用車両の表示をより目立つようにする。
  • 鉄道会社によっては車内の照明の色を女性専用車両だけ違う色にする。
  • ホームドアがあるところではホームドアも女性専用車の部分だけ、かなり派手な色にしたりする。
  • 女性専用車両に男性客がいると、停車駅ごとに「この列車の〇両目は女性専用車です」と、何度も徹底的に女性専用車両アナウンスをして、後から乗車する男性客がつられて乗ってこないようにする。
  • 女性専用車両への協力を拒否する男性がいると、女性客に「誠に申し訳ございません」と深々と謝って回る。

など、鉄道事業者自らが「しっかりと対策を打つ」わけです。

あなたの仰る「お客様のために鉄道会社があるのであって、鉄道会社のためにお客様があるのではない」というのは確かにそうだと思いますが、要は女性専用車両に熱心な鉄道事業者は「女性客しかお客様扱いしない」ということです。

世間が女性専用車両を痴漢対策だと思いこんでいるのを良いことに足腰の弱った高齢者や移動の困難な障がい者男性よりも健常者の女性を優先しているのです。

あなた以外の方からも当会にいろいろなご意見をいただいておりますが、今回いただきましたご提案も踏まえ、さらに今後の対応を考えていきたいと思います。


非協力乗車はやめるべきというご意見投稿

●性別:男性

●男性です。

私は貴会と同じく、女性専用車両に反対の立場であります。

女性専用車両は痴漢対策だ、と言いつつ実際にはその効果は出ていません。

であるにもかかわらず鉄道会社は女性専用車両の導入を進め、女性専用車両以外の車両の混雑を悪化させ、痴漢行為を行いやすい車内環境を作り出してしまっています。

これでは痴漢行為を助長しているに過ぎず、根本的に女性を守ることができていません。

そして私が最も許せないのは、「男性であるだけで痴漢扱いされている」ことです。

これは明らかに男性差別であり、決して認められてはいけないものです。

痴漢行為を助長し、混雑を悪化させ、男性差別を行っている女性専用車両はまさに害悪でしかなく、早急に取りやめられるべきだと考えます。

ただ、一つだけ貴会に対して意見させていただきたいのです。

女性専用車両に男性が乗車しても問題がないことを主張すること自体は大いに賛成なのですが、貴会のやり方に問題があると私は考えます。

貴会の男性会員様が女性専用車両に乗り込むことが引き金となり、結果として乗客同士の口論や列車の遅延、暴力行為を招いていることは事実です(貴会の会員、女性の乗客、駅員の誰が悪いのかは関係なく)。

それは女性専用車両に賛成の人にとっても反対の人にとっても等しく迷惑です。また、そのトラブルが貴会によって引き起こされていると認識されれば、「女性専用車両に反対する会=迷惑」というレッテルを貼られ、貴会の立場がどんどん悪くなるだけでしかありません。まさに自分で自分の首を絞めている例です。

なので、主張する方法を変えるべきであると私は考えます。

街頭演説、署名活動、広報活動等、貴会の立場を悪くせずに主張する方法は他に多数あります。女性専用車両という名の男性差別車両をなくすためにも、どうか主張の方法をご一考していただければと思います。

当会からの回答

※ この度は当会にご意見投稿ありがとうございました。

しかしながら、「非協力乗車が反対派の立場を悪くしている」というのは、申し訳ありませんがちょっと考えすぎではないでしょうか?

当会や差別ネットワークの活動を動画で見て反対運動の存在を知り、実際に入会する人もいるわけですし・・・

当会も差別ネットワークも10年以上前から非協力乗車(任意確認乗車)を行っておりますが、当会や差別ネットワークが非協力(任意確認)乗車を行っているせいで、どんどん立場が悪くなり、自分から追い詰められて行っているという現実がそこにありますでしょうか?

鉄道事業者は実際には女性専用ではなく、任意協力でしかない車両を「女性専用車両」と銘打ってウソをつき、公共交通の場で本来やってはいけない「属性による排除」を事実上まかり通らせているわけですから、そういう意味で鉄道事業者には非常にやましい所があるわけです。

そして、私達はそこを突いている(=問題が大きくなれば、鉄道会社のウソがますます世間に知れ渡る)わけで、考えなしに乗車活動をやっているのではありません。

街頭演説は普段からやっております(関西でも「活動履歴」には出しておりませんが、昨年もそして今年も京都で街宣活動を行っております)。

また、署名活動は過去にやっていたこともありますが、やはり行うなら何万・何十万と集めなければ効果は薄いです。

現実問題として、鉄道事業者はこちらが何をやろうと無視出来る(やり過ごすことが出来る)ことはすべて無視しますし、そうやってこちらが諦めるのを待っているのです。

もしあなたに余力があれば、そして「非協力乗車は間違いだ」と思うのであれば、非協力乗車によらない抗議活動を行う団体をあなた自身が立ち上げて活動してみるのも良いのではないでしょうか?

実際に活動してみて分かることも色々あると思います。


女性専用車両賛成派からの投稿(1)

●性別:女性

●女性専用車両は必要だと思いますが。

私は通勤で電車を使ってるのですが、いつもの車両に間に合わず慌てて乗った車両で痴漢に合いました。

痴漢に合ったら大きな声を出せばいいと思っていたのですが、実際のその立場になると恐怖で声も出ませんでした。

こちらの会の会員の方たちの中で痴漢に合われた方はいないのですか?

実際にその恐怖を味わってないから、女性専用車両反対とかでるのではないですか?
と常々感じています。

女性は男性には力では負けてしまいます。

守って欲しいとゆう考えはおかしいのでしょうか。

当会からの回答

※当会がいつも言っている通り、女性専用車両は痴漢対策かどうかも非常に怪しい代物ですが、百歩譲って痴漢対策だと認めるにしても公共交通のあり方を考えるなら痴漢被害者だけでなく、男性の障がい者や高齢者などの交通弱者も含め、それこそ「全体を考慮」していかなければなりません。

その点でも女性専用車両は公共交通にあるべきではないものです。

しかし、あなたにはその観点が全くなく、「(自分たちだけを)守って欲しいとゆう考えはおかしいのでしょうか」などと仰っています。

つまり、全体のことを考えていないということです。

痴漢被害者だけが交通弱者なのですか?

足腰の弱った高齢男性や移動の困難な男性障がい者を男性であるというだけで排除しても「それは痴漢被害者のためだからそれで良い」のですか?

言っておきますが私達は「痴漢被害者などどうでもよい」と考えているわけではありません。

痴漢被害者のことも当然考えなければなりませんが、それ以外の交通弱者を疎かにすることもあってはならないことです。

そうした中で私達は監視カメラや警察官の付き添いなど、様々な施策を考え提案しているわけです。

このように私達は「公共交通である以上、利用者全体のことを考えるべきだ」という考えで、女性専用車両の廃止とそれに代わる(男性差別にならない)痴漢対策を提唱しているわけですが、あなたはそれに気づかず、「(男性は)実際にその恐怖を味わってないから、女性専用車両反対とかでるのではないですか?」などと発言しています。

つまり、あなたは物事のうわべしか見ていないということです。

あと、これは勘違いしている人が多いのですが、鉄道事業者は痴漢被害者のためを思って女性専用車両を運行しているのではありません。

いつもの繰り返しになるので詳しくは書きませんが、女性専用車両を営利目的に利用している鉄道会社が多い一方で、鉄道会社の社員による痴漢や盗撮が後を絶ちません。

ご投稿内容を見る限り、あなたはそうした事情を知らずに「女性専用車両は必要だと思いますが」などと言っておられるようにも見えますが、もしあなたが「営利目的だろうと何だろうと、女性専用車両があれば乗った女性が救われるのだから、鉄道会社がどういう理由でやっていようと別にいいじゃないですか」などと仰るなら、もう何も申し上げることはありません。


女性専用車両賛成派からの投稿(2)

●性別:女性

●女性専用車両は絶対必要です。

痴漢をする男性は人目に分からないように触れてきます。

例えば私は大阪市内に務めていますが、座席に座ると横に座って、他にも席が空いているのに、どんどん寄ってきてお尻をお尻で擦ったり、「このまま動くな」とヒッソリ言われます。男性にこの時の気持ちが分かりますか?

例えば異性でなくても、男性の方はこう言われたら耐えるのですか?

女性にこの時の駅員や警察呼べば?と言われても女性は力ではかなわないし、異質な目で見るでしょう

女性専用車両だからこそ安心して電車に乗れるのに
A電車に乗るときに不安なのを我慢しろというのですか?

女性専用車両に反対する前に痴漢撲滅運動をすべきだと思う!

当会からの回答

※「女性専用車両=痴漢対策」だと何の疑いもなく信じておられるようですね。

痴漢をする男性は人目に分からないように触れてきます。

例えば私は大阪市内に務めていますが、座席に座ると横に座って、他にも席が空いているのに、どんどん寄ってきてお尻をお尻で擦ったり、「このまま動くな」とヒッソリ言われます。
男性にこの時の気持ちが分かりますか?

以前なら、「女性専用車両反対とか言う男は痴漢される女性の気持ちを考えていない」と言えば反対派をギャフンと言わせられたかもしれませんが、今では

  • 女性専用車を導入しても痴漢が減らない。
  • 女性専用車両を利用する女性客の大半は「臭いオヤジがいなくていい」などの痴漢対策とは全く関係のない理由で利用している。
  • 「女性専用車両には賛成だが、あったからといってわざわざ利用しない」という女性が非常に多い。

ということがすでに分かっています。

その状況で「男性にこの時の気持ちが分かりますか?」などと言っても、以前のような説得力はないでしょう。

上記の通り、女性専用車を導入しても痴漢が減らないことがすでに判明していますが、当会がいつも言っている通り、車内監視カメラならJR埼京線で痴漢6割減の実績があります。

ところが、「痴漢対策は絶対必要!」と主張する人に監視カメラを提言すると、「痴漢6割減」という効果は無視して猛然と反対して来ることが多いです。

これでは、「痴漢対策は絶対必要!」と言いつつ、実は「女性専用車両という名の既得権益」を守りたいだけなのかと思われても仕方がありません。

言っておきますが私達は痴漢対策自体には大賛成です。

ただし、「痴漢対策とは名ばかりで男性への差別でもある女性専用車両」には全面的に反対いたします。

例えば異性でなくても、男性の方はこう言われたら耐えるのですか?

私達がいつ「痴漢被害を耐えろ」と言いましたか?

「女性専用車両に反対=痴漢対策自体に反対」ではありません。

女性専用車両だけが絶対唯一の痴漢対策なのですか?

そもそも女性専用車両自体が痴漢対策であるかどうかも非常に怪しい代物です。

そんなものを足腰の弱った高齢者男性や、移動の困難な男性障がい者を排除してまで続ける必要があるのでしょうか?

監視カメラならそうした男性の交通弱者排除という問題は起きません。

どうしても電車に乗るのが怖い人がいるなら、警察官を付き添いで乗車させるのも方法だと思います。

女性にこの時の駅員や警察呼べば?と言われても女性は力ではかなわないし、異質な目で見るでしょう?

女性専用車両だからこそ安心して電車に乗れるのに
A電車に乗るときに不安なのを我慢しろというのですか?

女性専用車両だからこそ安心して乗れる」などというのはいわゆるステレオタイプ(固定観念)であると申し上げておきます。

もしあなたが本気でそう思っているなら、それは「女性しかいない場所=安全」・「男=危険要因」という固定観念を持っているからです。

まず、女性の盗撮魔は珍しくありません(撮った画像を売りさばいて、お金を稼ぐのが目的)。

これは女性専用車両では防げません。

また、女性専用車両には身勝手で傍若無人に振る舞う女性が多く、車内での(女性同士の)トラブルが多発することなどから、敢えて女性専用車両を避けて乗る女性もいる程です。(ツイッターで検索をかけれ、以下のような女性のツイートが多数引っかかります)

女性専用車両に反対する前に痴漢撲滅運動をすべきだと思う!

勘違いされているようですが、鉄道会社は痴漢対策を真剣に考えて女性専用車両を導入したのでもなければ、痴漢被害者のことを思って女性専用車両を運行しているわけでもありません。

女性専用車両問題について、きちんとした知識を持っていれば「女性専用車両に反対する前に痴漢撲滅運動をすべきだと思う!」などという発言は出てこないと思います。

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